新潟日報「甘口辛口」にコラムを執筆させて頂きました。著作権の都合上、紙面の画像掲載が出来ない為文面を掲載致します。
2021年4月21日(水)掲載
「母の笹団子」
子供の頃、おやつの定番は母の作った笹団子でした。
あまり甘くなくて大きめで、手作り感満載の絶品でした。
直売所では、新鮮な野菜ではなく、母の笹団子目当てにお店に来るお客さんもたくさんいました。県外の方にも喜ばれ、宅配していたほどです。
それを励みに、もっとおいしい笹団子を作りたいと母はいつも改良を重ねていました。そのおかげで、母の腕前はぐんぐん上達。産直を終えた今でも注文が入ることがあり、母は嬉々として作業をしています。その時季になると、母の仕事は笹やヨモギ採りからスタート。私も中学生の頃、笹の葉採りを手伝いました。笹の処理やあんこ作り。とにかく、手作りは手間暇がかかります。また、笹に包んだ団子をスゲで巻いていく作業はとても難しく、母はまさに職人技。手伝おうとは思いませんでした。
若い頃はケーキ派だった私ですが、今は母の笹団子が一番ほっこりします。